新幹線が遂に北海道に上陸します。
これまで終点が新青森駅だった東北新幹線が、2016年3月26日を境に新青森を経て函館北斗駅まで最速4時間2分(乗り換えなし)で運行することになります。
もちろん2011年から東北新幹線で開始された「グランクラス」の旅も函館まで延長されます。
なので、今回はそのグランクラスの料金や、グランクラスでの食事、サービス、シートについて紹介します。
Contents
北海道新幹線のグランクラスとは?区間料金も検証
まずは「そもそもグランクラスって何?」と思われる方に向けて簡単にグランクラスを紹介します。
グランクラスは普通車やグリーン車よりも乗客1人当たりの占有面積が広く、交通機関としての役割以外にも提供するサービスももちろん新幹線の各席の中では最上級。
いわゆる「新幹線版ファーストクラス」のことです。
まずは論より証拠。以下は新函館北斗駅から各主要停車駅までの「指定席」「グリーン席」と比較したグランクラス料金表です(「はやぶさ」を利用した場合)。
北海道新幹線グランクラスの料金(新青森、盛岡、仙台区間)
出発駅 | 新青森駅 | 盛岡駅 | 仙台駅 |
到着駅 | 新函館北斗 | ||
普通指定席(円) | 7260 | 10280 | 17310 |
グリーン席(円) | 9490 | 17170 | 23650 |
グランクラス(円) | 14630 | 25390 | 31870 |
北海道新幹線グランクラスの料金(大宮、上野、東京)
出発駅 | 大宮駅 | 上野駅 | 東京駅 |
到着駅 | 新函館北斗 | ||
普通指定席(円) | 21740 | 22480 | 22690 |
グリーン席(円) | 28080 | 29850 | 30060 |
グランクラス(円) | 36300 | 38070 | 38280 |
※1 上記料金は運賃および指定席料金を合算した合計金額
※2 指定席と違い、グリーン席とグランクラスには1年を通して同額です。
※3 グリーン席、グランクラス利用の場合、通常期の特急料金の520円引きです(上記料金表は計算済み)
料金表の通り、各主要駅までのグランクラス利用料金は営業区間(100㎞単位)で変わっていきます。
最長区間(新函館北斗駅~東京駅)で38280円!最短区間(新函館北斗駅~新青森駅)で14360円です。
利用客の最も高い普通指定席と比較しても7370円~15590円の追加料金になります。
この金額差を「高い」と感じるのか、または「妥当」「安い」と感じるのかは乗客の利用目的によりますよね。
グランクラスは「快適な旅」を提供するものですので、快適な旅には欠かせない「食事」や「サービス」についても紹介していきます。
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グランクラスは道産品を中心とした和洋2種類の北海道グルメ食事
1月27日にグランクラスで提供される食事がJR北海道やJR東日本よい函館市内のホテルで発表されました。
メニューは道産を中心とした沿線の食材をふんだんに生かした和洋2種類が用意されるようです。
和食は道産の鶏肉塩焼きやあんかけなど。
洋食は道産素材のサンドイッチや噴火湾産ホタテ焼きなどがメニューに入っています。
また飲み物やデザートも北海道や東北にちなんだものが提供される予定で、金滴酒造(空知管内新十津川町)の日本酒や、青森産リンゴのシードル。
開業後4週間は北海道産ビールの「サッポロクラシック」が提供されるようです(ビールやソフトドリンクは飲み放題!)。
北海道新幹線グランクラスはなんといっても快適なシート!
グランクラスのシートは1列あたり3席配置の6列で、座席は合計18席のみとなっています。
座席番号は 1A(1人掛け)・1BC(2人掛け)から始まり6ABCまでとなっています。
また、シートの開発はベンツなどの自動車座席やJALのファーストクラス座席などの開発実績がある、ドイツのレカロ社が川崎重工、日立製作所とのコラボレーションにより行ったものですので重厚感があります。
北海道新幹線グランクラスの快適なサービス一覧
こちらも食事に引き続き、同日JR北海道とJR東日本から発表されました。
【アメニティサービス】
ブランケット / スリッパ / アイマスク / 靴ベラなどに加えて、新聞や雑誌などが用意されています。
【アテンダントサービス】
専任アテンダントが「アテンダントコール」を通じて乗客の要望に対応します。
【軽食サービス】
沿線エリアをイメージした和洋軽食、ソフトドリンクやアルコール類、おつまみ、お茶菓子などが提供されます。
なお走行区間や搭乗車両によって適用外のサービスがあるので下表をご参照ください。
サービス
適用外区間
アメニティ なし(全区間適用) アテンダント 新函館北斗~仙台間の「はやぶさ」、 新函館北斗~盛岡・新青森間の「はやて」
軽食
まとめ
函館から東京まで最速で4時間2分とされていますが、4時間という時間は人によっては短くも長くも感じるものですよね。
そんな空間でヒト・モノによる最適なサービスを受けられるということは旅の楽しみをより豊かにしてくれるのかもしれません。
そういう意味では長旅だからこそ「グランクラス」のサービスを受けてみる価値はありそうですね。
なお今回紹介した料金はすべて正規料金での紹介になります。グランクラス以外にも北海道新幹線では様々な割引やパッケージも用意されているみたいですので、目的に応じて探してみてください。
1 件のコメント
W7系に比べると乗り心地が落ちましたね。ちょっと残念です^_^;