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ビックスクーターの後ろに大きなボックスを付けている人っていますよね。最近ではバイクの後ろにも同様のボックスを付けている人を多く見かけるようになりました。
皆さんはこうしたボックス、使おうと考えた事がありますか?
筆者もかつて通勤に使っていました。通勤でヘルメットやレインウエアを収納しておくところがなかったので、最初は必要に迫られてやむを得ずという感じでした。
そのうえ、まだ買ったばかりだったDT230には似合わないのではないかと思ってどうするかしばらく取り付けずに考えていたのです。
ボックスの売り場で、そんな風にどうしようかなと躊躇している人はいませんか?今回はバイク用のリアボックスの種類や、選び方についてお話ししていきます。
Contents
なぜバイクのリアボックスが選ばれるのか?
スクーターであればほとんどの車種が大なり小なりのメットインスペースを持っています。ここにヘルメットをしまっておけるというのは大変に有意義なことですよね。
それにちょっとした荷物ができたときなどはそのスペースに入れて持ち運びできます。
スクーターには簡単なことですが、バイクにはこれは難しいことです。
筆者も人に勧められてリアボックスを付けてみてわかったことですが、それによって得られるメリットはこんなことでした。
- 荷物をバンドで固定して落としたり濡らしたりする心配がない。
- 荷物をバックパックなどにしょい込んだり、身につけなくてよくなるので、運転も楽になる。
- ヘルメットを濡らさずにしまっておける。
- メットホルダーにかける以上にメットに関しては防犯性が高くなる。
- バイクによってはタンデムライダーの背もたれになるので、タンデムライダーが乗りやすくなる。
筆者の場合は主に通勤で使っていたバイクだったので、バイクの機動性に実用性が加わり本当に重宝していました。
また、他のバイクに乗るのは嫌がっていた70の母も「背もたれがあるから」と面白がって逆に「あのバイクに乗せてくれ」と言ってきたこともあったほどです。
恐らく皆さんもあのボックスがあれば、たぶん便利なんだろなぁと遠巻に見ていらっしゃるのではないでしょうか?
ボックスを取り付けるにあたっての懸念事項
実は筆者は自分のオフロードバイクにボックスを付けて乗るということに対して最初は躊躇していました。
今一つ取り付ける気にならなかったのは、はっきり言って、『カッコ悪くてダサい』と思っていたからです。
そのうえ、ステーを取り付けるのにボディーに穴を開けるものどうなのかと思っていたので、それが嫌だったのです。スタイルについてはいずれ慣れる問題だとして、やはり穴を開けるというのは大きな懸念ですよね。
案外そういった加工が必要なこと、復旧はできないことを考えると「どうしようかなぁ? 」と思って二の足を踏んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
確かに、筆者のバイクにもリアのキャリアをつくる会社によっては穴を開けなくてはいけないものもありました。
しかし、複数のカタログをいろいろ検討した結果、加工不要のボルトオンで取り付け可能なものが見つかり、取り付けに至りました。
どうしても穴あけ加工が嫌な場合には、ネット通販WEBでキャリア候補をいくつか挙げておき、ユーザーレビューをしっかり読み込むと、取り付けについての評価が分かります。
あるいは販売店のアドバイザーとしっかりと協議して気に入ったものを買う方が確実かもしれませんね。
今販売されているバイクでしたら、たいていのモデルは複数の会社に網羅されていますから、取り付けタイプも自分に合ったものを選ぶんがベストです。
その上でやはり穴を開けざるを得ない、しかしリアボックスの恩恵に預かりたいというのであれば、必要がある限り素直につけてしまった方がいいと思います。とにかく幅広く使えるので、使ってみて後悔はないと思いますよ。
リアボックス用キャリア。おすすめの選び方は?
リアボックス導入となれば、どうしても必要になるのがキャリアです。
前項のように懸念される問題もありますが、ここまでお読みいただけたとするなら、それも払拭されたと思ってお話しを進めてまいります。
キャリアの選び方は、以下の3つのうちどれかから選択することになると思って良いでしょう。
- ボックスのメーカーから出ている正規品を使用する
- サードパーティのパーツメーカーから出ている汎用品を使用する
- ホームセンターでステー等を調達して自作する
スクーターの場合にはおそらく純正状態でついているか、あるいは純正アクセサリー販売会社に適応するキャリアが用意されていると思いますので、形的にもそれが素直で良いと思います。
例えばオフロードバイクであれば、重量を増やしたくないこともありますし、コースを走るときにでかでかとキャリアが目立ってしまうのも嫌ですよね。
ですので、あくまでリアバックのベース取り付け部として考えるのであれば、バイクのフォルムを崩さないシンプルで目立たないようなものが良いかと思います。
ラフ&ロードが発売しているこのキャリアならアルミ製で軽く、フックがついているので、このままでもバンドをしっかり固定できます。スタイルを大きく損なうこともありません。
容量は小さめですが、ボックスを取り付けることを思えば、ベースとして充分だと思います。
またどう見てもキャリアが付くことが純正状態からは考えにくいですが、スーパースポーツにもしっかりキャリアはつけられます。
スーパースポーツですと、こちらのRENNTEC(レンテック)は定番と言われているモデルですね。GSX-R以外にも幅広く適合タイプがあります。
スーパースポーツの場合はたいていタンデムというのは、あまり後ろの人にとって心地いいものではない場合が多いのでよね。
このタイプならグラブバーができて若干背もたれにもなるので、その点はだいぶ改善されると思います。
筆者も経験しましたが、こうしてリアボックスを付けることによって、積載性だけでなくタンデムの居住性もアップするというのは、「なるほど」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
リアボックスの選び方は?
リアボックスを選ぶ点で注意しなければいけない点がいくつかあります。
車格のサイズより大きすぎるものは使わないのがポイント
端的に言いますと車両後端の重量が増えるので、原付など非力で小さ目な車両に大きなボックスを付けるのはよくありません。
また、大容量のボックスは肩幅以上の幅になることもあるので、すり抜けも難しくなります。
つまり大は小を兼ねるということではなくて、使用目的をしっかりと決めて、ご自分の車両において適当だと思われるものを選ぶ必要があるのです。
バイクの傾向として、車格によって出かける距離もツーリングの過ごし方も大きく異ると思います。
リアボックスにはサイズがあるので、以下の表から用途に合った容量のものを選ぶようにするといいでしょう。
用途 | オススメのサイズ | 推奨の車格 | 推奨取り付け方法 |
通勤・通学 | 27L | 原付~ | |
買い物・1泊ツーリング | 33L | 250cc~ | |
2泊以上のソロツーリング・タンデムツーリング | 55L | 600cc~ |
このように、取り付けするボックスの大きさごとに車格は大きくなる傾向にあります。
ただ、勘違いしてはいけないポイントは、排気量ではなく実際の車両のサイズによって選ぶべきボックスの大きさは異なることが多いということです。
250ccであってもビッグスクーターなどであれば55Lぐらいの物を使用してもさほど不安定さを感じることがなかったり、逆にリッターのSSであれば27Lぐらいが適正サイズだったりします。
原付スクーターに55Lで荷物満載してもまともに走りません。
推奨の取付方法は容量が大きくなるほどしっかりとしたもの、つまり走行中に落下事故が起きないように高くても純正の強固なものを使用したほうが結果として安全で安価になる傾向にあります。
キャリアはベース付きのものを選んだほうが便利
メーカーで言えばやはりイタリアのGIVI(ジビ)という会社のもが圧倒的なシェアを誇ります。純正アクセサリーメーカーもほぼこの会社のものをOEMで販売していますね。
恐らくこのメーカーがトップシェアを誇る要因は、取り付けが楽なこと、脱着が容易な構造にあると思われます。
https://givi-jp.com/select/上の写真がGIVIのボックスを取り付けるベースです。
純正キャリアや、先ほどご紹介した社外キャリアに、このベースネジ4本でクリップするだけでついてしまいます。このベースさえついてしまえばいいので、あとは鍵一つで簡単に脱着ができるようになるのです。
GIVI以外にも同じようなボックスを販売しているメーカーもありますが、このベースなどはほぼ同様の構造になっています。
例えば原付などで、メットインの補助や125ccのタンデムのヘルメットをしまうくらいであれば両サイドがすっきりした27ℓ以下のものがいいでしょう。
これならメットインに何か入っていても大丈夫ですし、パッセンジャー用のヘルメットもしまえますね。
そしてメット以外にも荷物を入れたいとなると30ℓ以上のモデルが良いでしょう。
筆者の使っていたリアボックスがまさにこれ。
メットインスペースは意外にメットの形が限られますが、リアボックスの場合はたとえオフ車のひさしがあるようなメットでも大丈夫ですね。
最初はDT230に、それからトリッカー250に、最後にはJOGにつけていました。
最後のJOGではスタンドをかけると前が浮くくらい大きかったです。(笑)
このサイズは中間的なサイズになりのですが、これでスーパーの買い物かご1杯分の食料を満載にしていましたし、ある時はテント寝袋もこれに詰めてツーリングに出かけました。33ℓが大体このサイズです。
ですので、55ℓくらいになって来ると、ここまで大きくなります。写真だと今一つ大きさが伝わりにくいかもしれませんが、これはかなり大きいですよ。
これならツーリング用品がほぼひとまとめで入るでしょうし、かなり整理した形で使えますよね。そのまま取り外して旅先のホテルまで持ち込むことができるのも利点なので、旅行用のキャリーケース的な用途としても活用することができます。
装備を丸ごと脱着して持ち運びできるわけですから、機能的なツーリングが楽しめるようになるでしょう。
まとめ
今回はサイズや用途の参考になればということで、同一メーカーの製品でサイズの違うものを集めてみました。
当然この他にもいろいろな商品がありますが、大きさなどは特にご参考にしていただけたのでは無いかと思います。
用途や種類に応じていくつもの選び方があるのですが、自分の目的とする用途のもの、あとは見た目を考慮して載せたいモデルを決めていくようにするといいでしょう。
また、取り付け後は運転に若干の注意が必要になる場合があります。特に重いものを積んだ時などは注意が必要になります。
バイクにあったボックスを選んで、安全で快適なバイクライフを楽しんでください。